「うまくなるにはどうしたらいいですか？」

と、定期的に出張で行っていた福祉施設で
切々と質問を受けたことがあります。

基本的には「何回も作ること」です。

手順を覚えるほど何度も作れば、「手順」に費やす神経が
ゼロになるので、その分視界が広がります。

見るポイントが変わってくるのです。

と、小難しいことを書いていますが、

一番は「楽しむ」こと。

このお菓子を作ったら、誰が喜んでくれるのか？
喜んでくれたら自分はどうなるのか？

悩んだときはそこへ帰ってみてください。

そして、出来ないところはいつまでも悩まない。
どうしても無理なら一度手を引くのもありです。

レッスンで習ったお菓子がすごく好みで、
ご自身のお店で出したい！と思われた受講生さん。

何度も作ったけど、お家のオーブンでは教室で作ったようには
ピタッ！と同じようには出来ず、安定して美味しいものが
作れないとお店で出すのは難しい・・・と、一度そのお菓子からは
手を引かれました。

すごくいい判断だと思います。

「出来ない」にスポットを当てすぎず、「出来る」ものからやる。
そして全ての四季の中で作ってみる。
四季を通して作ると色々と見えてきます。

一瞬にして何かになれる魔法はないですが、
うまくなるには皆さんの「妄想力」にもかかってきます。

もう一度思い出してください。

「このお菓子を作ったら、誰が喜んでくれるのか？」
「喜んでくれたら自分はどうなるのか？ 」

私がお菓子を習ったばかりの頃の写真を保存してあります。
時代を感じるデザインもさることながら、アラがたくさん。
勇気をもらいたい方はいつでも「見せて」って言ってくださいね（笑）